りんごが無性に食べたくて、りんごを拭き拭き。
つやつやに光る赤いりんごを自動皮むき機のベルトコンベアの上に置いた。
コンベアのスイッチを押す。
ベルトコンベアはゆっくり動き出し、りんごを運んでいく。
コンベアは1M四方の透明な箱の中心を貫いている。
箱までの距離2M。どうしてこんなに長いのか分からない。
わくわくする!リンゴが箱に吸い込まれていく。
箱の中にはベルトコンベアを囲むように鋭利な刃が備え付けてある。
待ち構えていたように刃はゆっくりと回転をはじめた。
りんごは悠然と刃に向かっていく、刃の回転は速くなる。
シュィーン。シュィーーン。
シュッ ィーーーーン。
回転が最速に達した。
ィーーーーーーーーン。
りんご。
シャッ、シャッ、シャッ、シャッ。
ぉっお、皮がむけた!
をぅ!おおぉ・・・?
・・・・・・・・・
あれっ?
ベルトコンベアは2㎝四方に整えられた瑞々しいキューブとなった芯を運び出している。
刃は、役目を終えたと言わんばかりに、余韻をもって回転を緩め、
静かにとまる。
箱の底には切り落とされたみずみずしい果肉片が無造作に転がっている。
・・・・・・・・
・・・
赤と白の果肉片はカタカタと揺れたあと、静謐に生ごみ処理機へと運び出されていく。
小さなキューブはベルトコンベアに乗って視界の外に運びだされていく。
—目が覚めた